■ブランド:HERMES #エルメス_ms
■モデル:オオサカ 2つ折り札入れ カードケース(廃盤/ヴィンテージ)
■刻印:□G(2003年)
■カラー:グラファイト(ブラックに近いグレー)
■素材:アリゲーター ミシシッピマット/シェーブル
■サイズ:11.5×10 (cm)
■重量:65g
■付属品:箱
■購入先:大手リユース店(鑑定済み)
〇状態について
使用感のない未使用品と申して差し支えない状態です。革自体も乾燥しておらず非常に良好です。
〇コメント
オオサカというと『MC2シリーズのフレミング』によく似た長札入れが大半ですが、本品はオオサカの二つ折り財布でほぼ見かけないかなり希少なモデルです。※画像12枚目:03年発刊の雑誌に本モデルが掲載されています
なお、本品によく似た現行品MC2のコペルニクスの同素材での定価は現在85万円程度(エプソンだと31万円程度、バレニアだと43万円程度)です。※本品の方がカードポケットが左右1枚ずつ多いので上代的にはやや上になるはずです
素材やデザインの良さのみでなく、作りの良さも圧巻の一言に尽きます。
ステッチの仕様はコペルニクスと同じ(画像8枚目)で、画像9,10枚目が手縫い、11枚目がミシン縫いです。これら整ったステッチが端正な捻引き線とともにフチのギリギリを走っているのは非常に美しく、とくにワニ革になると作りが一段上がるように感じます。(画像13枚目:今も昔もワニ革製品は熟練職人が担当するはずです)
また、非常に薄く流麗な形に仕上げている点もエルメスの大きな特徴で、とくに、薄く漉いた革を何枚も重ねたカードポケットはエルメスのお家芸とも言えるでしょう。
単独では黒のようにも見える絶妙な色合いのグラファイト(黒鉛)は、黒よりワントーン明るく、また黒よりも柔和で洒脱な雰囲気があり、昔から非常に人気の高いお色です。
ポロサスやニロティカス含め昔から希少なワニ革素材が昨今はさらに減少傾向にあり、最近のタンナー事情-たとえばエルメス御用達のクロコダイルのタンナーであるヘンローンが十数年前にLVMHに買収されたことは一大ニュースでした-なども考えるとワニ革の入手困難度は今後さらに上がっていくはずです。
希少で状態の良い価値あるお品ですので、ご検討いただければ幸いです。